あなたが不安定な環境で育った場合、あなたは自分自身についてどのように感じているでしょうか?あなたの経験が、大人になってからの人間関係について、どのような影響を与えたかもしれないと感じているでしょうか?
実際にさまざまな影響が起こっているように感じる可能性があります。「愛着形成」への影響は、聞いたことがあるかもしれません。
過去に起きた状況や経験は、大きな出来事であっても、小さな出来事であっても、すべての人がさまざまな方法で影響を受けています。ですから、あなたの「過去の生い立ち」と「現在の自分」を、比較しないようにしてくださいね。
【幼少期〜児童期の経験の例】
・親や養育者からの身体的・精神的な暴力などがあった。
・親や養育者から愛されていると感じる経験がなかった。
・両親の夫婦関係が良くなかった。
・言葉や態度から、身体的や精神的に傷つけられたと感じる経験があった。
・大きな交通事故に遭った・目撃した経験や
・大切な人を喪う経験をした。
【現在の状況の例】
・パートナーや周囲の顔色を窺い、意見を合わせてしまう。
・自己肯定感が低く自信がないと感じる事がある。
・仕事で注意されると、その事に腹が立ってしまう。
・自分が傷つけられると感じると、自分から相手を傷つ
けて関係を終わらせてしまう。
・明らかな暴力(精神的・身体的)であるにも関わらず、それも相手の愛情だと勘違いしてしまう。相手の行いを歪んだかたちで解釈し、正当化してしまう。
・何もしたくない。手をつけられない。生きる気力が湧かないと感じている。
あなたが傷ついた・傷つけられたと感じた相手が誰であっても、現在のあなたに影響を与えていると、あなたが感じるのであれば、そこにトラウマが存在している可能性があります。
ここで重要なのは、子ども時代に起こったことや経験したことの多くが、大人になって現れる可能性があるということです。そして、すべての人間関係には、意見の相違や不安定な瞬間がありますが、「自分自身が健康である」「自分自身が健康でない」や「人間関係が不安定な状態にある」「人間関係が不安定な状態にない」ということを確認できるように、ある程度、自分の状態を自己認識することが必要になります。
大なり小なり人間はトラウマを抱えて生きています。
さまざまなトラウマ症状が出る人と出ない人の違いの一つには、トラウマティックな出来事を経験した時に受ける心理的ストレスの「程度」の違いであると言えます。さらに、心理的ストレスに対処するスキルをもっていて使えるかどうかという事も合わせて言えるでしょう。
あなたが「自分自身が健康ではない」「人間関係が不安定な状態である」と感じているなら、よい人を見つける前に、落ち込む感情や前を向くためのマインドセット(思考の転換)が必要かもしれません。
あなたが「自分自身が健康である」「人間関係が安定した状態にある」と感じているなら、よい人を見つけるための準備が整ったという事です。
※免責事項−記載されている 全てが当てはまるわけではありません。私たちの多くは、少なからず成長過程で困難なことを経験したかもしれませんが、実際には、現在の人間関係に影響を与えてはいません。また、ソーシャルメディアでさまざまな情報が流れていますが、読んだ内容よく考えて、それが本当に自分に当てはまるかどうかついてもよく考えることが重要です。また、この投稿で言及されていることのいくつかは、経験からではなく、他の要因からも生じた可能性があります。